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石 工

 お城や宮殿は攻められた時に石垣などに抜け道を作るのは石工職人。秘密を知っているために完成後殺されてしまうので、石工職人を守るための秘密結社が平和的人道主義を奉じる組織がフリーメイソン。

 3人の石工のお話を就職活動間直近の学生にした。3人の石工に「Youは何のために石を切るのか」

 1人目の石工は「暮らしのためさ」と答える。働いて報酬を得て生活を支える当たり前の答え。

 2人目の石工は「石切りの仕事が好きだ」と答える。共感できる答えで熟練と専門性が期待できる。

 3人目の石工は「教会を建てているのさ」と答える。高い自己啓発力があり石切りの仕事=マネジメントが伺える。3人それぞれの立場・理由で働いている。仕事への目的・目標と管理性があれば喜びも大きくなり、夢にもなり膨らむ。 

 170万年前から原人たちは石を探してアウト・オブ・アメリカ~世界に散らばり私たちに繋がる歴史。ガラス質の黒曜石などは石刃技法を用いて骨格器と共に当時の暮らしには貴重な必需品であった。

 ナイフ形、削器、尖頭器、彫器などの石の道具が遺跡から多く見つかり、狩りや採取、毛皮作りに役立て、北方への移動や移住にも繋がった。

 石はナイフや斧、槍だけでなく、土中に穴を掘って毛皮を敷いた中に水を入れ、焼いた石を入れ熱湯にして調理や蒸し焼きなどと現代の料理にも繋がっていて、石焼き芋もホクホクと食べていたかも。

 2万年前には関東地方から伊豆7島へイカダ型の小船で石探しの旅があったそうな。南太平洋ヤップ島では大昔遠くの島から運んできた石を削って巨大な貨幣として現在も残っており、当時は贈答品や宝として重宝していた。

 近い話では瀬戸内海の尾道地方に限定的にある石が佐渡島で見つかったとのニュースがあり、北前船の積み荷の都合で使われていた様である。石の前で手を合わせて拝む姿はDNAなのでしょう。【田所】

 画像・写真/Wikipedia