7日間JR北海道・東日本パス(11,330円)普通列車旅は津軽海峡をフェリーで日を越えて渡り、福島県白河に住む小川家へ向かい友好が第一の目的。
先に岩手県大槌町の「風の電話」を探訪は途中大雨の影響で宮古行きの山田線不通となり、更に翌日は盛岡~仙台駅では人身事故があり大幅に遅延し東北本線全体に影響。3回乗り継ぎがありハラハラドキドキで無事白河に到着し、姉(故)の親友(故)の妹さんにはご家族と共々初対面で御会いして姉との深い絆を感じ丁重なおもてなしを受けた。
秋田駅に「秋田犬」と「なまはげ」の大きな展示物を見て急遽『なまはげの男鹿』へ向かうことにした。駅で予約タクシー(片道1100円/20分程)~道の奥一人旅ベルギー出身の女子マリーさんとなまはげ館方面をタクシー行き帰り相乗り😊。
ベルギー語ではなくフランス語とオランダ語が母国語の2ウェイの国だが、日本語は自分より堪能で青森市役所に勤務している。マリーさんはベジタリアンで「昨夜は田沢湖の旅館に泊まり食事にとても苦心した」と話し、今日も午後を過ぎてランチはこれからなのと苦笑し、next-doorを開いて行った。
曲家民家真山なまはげ伝承館では仮面を付け藁の衣装をまとったなまはげ(来訪神)の実演を鑑賞。一年の最後大晦日に各家を訪れ「泣ぐごはいねが~」と包丁振りかざすのだが、怠けるなと戒めを示し『幸せ』を運ぶ神の使いだと言うのだ。衣装から落ちた藁の一片をmyガマ口に入れた。
男鹿地方のなまはげは、漢の武帝が飛車に乗り5匹のコウモリを従え、それが鬼となり~との伝説もある。伝説は一人歩きするもの。
来訪神は仙台や福島地方などにも古くから伝わり、遠くは沖縄県宮古島の「パーントゥ」も有名。
帰路函館から列車で同乗した北海道大好き殆ど周遊制覇の高齢夫婦は埼玉県から来て函館で4泊し大沼でハイキング。埼玉と言えば初日フェリーで出会った男子学生(18)も埼玉から同パスを利用して来道するも、広大すぎるのと路線が繋がらず倶知安と札幌あたりでゲームセットしての帰り道。
長万部では東京から下北半島を廻り小樽天狗山夜景探訪~翌日新潟行フェリーで周遊の高齢男性等旅は様々だが出逢いは旅の真骨頂。旅人たちの顔は笑顔で皆幸せ。ベルギー女子の笑顔でBay-Bayする姿が脳裏に残る。「旅っていいな~」
大槌町(岩手県東部)の小高い丘の上の佐々木格宅にイギリス風庭園があると聞いていた。そこにパチンコ屋(イチ情報)から譲り受けた白い電話ボックスをインテリアとして設置し黒電話を置いていた。
東日本大震災~大槌町も大きな被害を受け、日が経つにつれて電話ボックスに被害者家族や関係知人友人なのか会話しているような様子。やがて多くの人々がやって来て新聞やラジオTVなどでも報道された。電話線はなく見えない聴こえない電話は優しい風の様に心の絆に届いていたのだろう。
震災のあった当時コンビニで共に働いていたK子さんから報道情報などを聞いて共有できたのはK子さんは格/いたる氏の実妹さんだったのだから。
自分も〔心の電話線〕をそこに持って繋がって行きたかった。 【田所】