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ティタイム

 紅茶ストレートティはブラックティと呼ばれレッドティではないらしい。ミルクティはmilk in firstと呼ばれ温めたミルクに紅茶を注ぐとある。

 ダージリング、アッサム、アールグレイなど種類も豊富な発酵茶。欧州では好まれた紅茶も中国地方の烏龍茶も緑茶などの日本茶三大茶葉は同じ椿科の茶葉で中国や日本が原産。

 日本茶は不発酵茶で蒸気で蒸し酵素酸化を防止し、寿司屋では濃茶が必ず出るのは殺菌効果があり食中毒予防の役割もある。

 烏龍茶の中国茶は不発酵茶で萎れ途中で蒸すもので日本茶と紅茶のハーフ。

 酸化させた発酵茶は紅茶で18世紀英国が茶葉を船の長旅で持ち込んだものの不味いとしてレモンやミルク、砂糖を入れ、ロシアではジャムを入れてロシアンティを愛飲。イスラム教徒も胃に良い薬として10世紀頃から重宝していた。

茶には他にも次の効果がある。

  フラノボイド:発癌抑制効果

  カテキン:抗酸化・老化・動脈硬化

  タンニン:悪玉コレステロール抑制

  ポリフェノールもタンニンと同じ効果

お茶で歴史が動いていた

 お茶ブームで年間通してよく売れていて、お~いお茶のネーミングの伊藤園が有名だが、ブームの元はお水のお仕事のホステスさんたちの職場。ウィスキーと同色のウーロン茶(サントリー)を接客時に使っていたことにブームのルーツがあった。

 アメリカ大陸で英国が13の植民地を成立(1732)させ、茶税法(1773)の無税化によって植民地人は抵抗し、ボストン港の東インド会社の船舶に積載していた紅茶を現地商人たちが海に投げ捨てたボストン茶会事件(1773)から米国独立宣言(1776)へと発展し独立戦争(1783)。歴史を変えた茶会をティパーティと現在でも受け継がれている。

 中国アヘン戦争(1840~42)は英国東インド会社がお茶を銀で支払って買い、中国(清)をアヘンを売りつけ支払った銀を取り戻す策で、清国をアヘン中毒化におとしめることから起きた戦争。

 英国の軍事力に屈した清は要求された講和条約によって香港島などが1997年までの115年間租借されたことはまだ記憶に新しい。【田所】

 

付け足し:開国した日本と米国が結んだ通商条約(1858)初の輸出品は近江茶だった 急須がなければ万事休す

 

 蛇 足:お茶の水の地名は二代目将軍徳川秀忠が高村寺一帯の井戸水が美味でお茶に適すると命名の説