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旅の仕方/自分流

 生活密着型で鋭利な切っ先を得られる火山岩黒曜石や安山岩、泥が固結した推積岩の頁岩(けいがん)、角岩(チャート)のガラス質のもので骨や木の道具を作り、堅い石材で出来た打製石器なども求めて、石器人達は石探しで世界に散らばって文明を創造して来た。

 石器人達は九割以上植物性食料に依存していたが、黒曜石など手に入れ、動物性食料の蛋白質摂取肉食化により体格も強化され、毛皮取得により寒冷地進出も目指すようになって行ったようだ。

 旅と言うよりも行程通りの自分の場合「旅行」になるが、それでも何かを探しに行くDNAなのか、必要道具『石』に変わる関心ごとや魅力的なものに出会うことを期待して旅を続ける。体の動けるまで。

 今春3月憧れの沖縄、4月名古屋~お伽話の世界白川郷と、旅行会社プランを新聞で偶然見つけメモして検討無し即予約~後日ガイドブックを購入し観光バスなどを後付けで選択し目的地を決め旅程に大満喫。人生永いのでそれなりのイメージや薄識はあるのでハズレハないし時間は無制限。

 友人より某旅行会社のパンフレットを届けて貰い、5月関心のある東京行プランを申し込み、湘南横須賀や埼玉川越、都内東京ドームシティなどを観光。

 宿泊したホテルから近い品川区戸越ギンザがある平塚戸越を訪ねる。1924年父の誕生地である百年前の番地を生活支援センターに相談し、電話で品川区役所に探して貰い、現在は戸越ギンザから徒歩30分の武蔵小山となっていてその地に立てた。

 1952年72年前、朝鮮戦争で活況となっていた千歳に出来た集合商店施設「ちとせマーケット(今で言うモール型)」に家族で移住し父母は商売を始めた。その年生まれ育った自分にとっては商店街は故郷の風景である。

 戸越ギンザや長いアーケード商店街武蔵小山パルムがあり、もしかすると時計屋の祖父はこの地で商売をしていたのかも知れないと思いは膨らむ。

 先に名古屋では広域商店街の『大須』を散策。片道2.5㎞の長い大阪天神橋筋商店街や、いくつもの商店街が連なり迷いそうな都内の十条商店街(北区)。夕焼けだんだんの谷中ぎんざ(台東区)も訪れた。

 観光旅行の際でもその地の商店街周遊お勧め。そこには人々の暮らしの匂いがし好きだ。この旅で特別な『石』は父からのルーツに触れる事など大切な旅になったが、鎌倉江ノ電で中年女性に席を譲られた~初めて!それなりにショック!【田所】

画像:Wikipedia、戸越銀座商店街