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15度

 香港やナポリに並び函館山百万ドル夜景を市民が眺望出来たのは1946年以降となりロープウェイ開通は1958年。

 函館市は函館山(本名:臥牛山)に向けて照明を配置奨励し、JR函館駅付近の陸の幅1㎞程を中心に街並み夜景が美しく見えるのは、展望台から15度角度下げによるものとの説がある。

 ディスプレイ(陳列)で見かけるゴールデンラインやパソコン画面も15度角度が中心として見やすい角度なのだろうと思うも、男女では少々異なり、古くから男性は狩猟・採集や家族を守るために幾分遠くを眺め、女性は生活身の回りや家族の世話などの役割から近くを見ていたようだ。店舗陳列も多分女性向商品は低めで、ホームセンターなど男性向けは高めが多いのでは。

 月の満ち欠けは新月~上弦月~満月~下弦月~新月と29.5日でサイクルすることを一朔望月(いっさくぼうげつ)と言い、12朔望月を持って1年。季節を把握し農作業の目安の為の二十四節気。

 4月4日は二十四節気のうちの「清月」15日後の4月19日は「穀雨」その間地球から太陽の位置は15度移動しズレて行き一節気進む。東西経度15度のズレが1時間の単位で時差。自転速度は赤道で1時間約1700㎞なので南方からのロケット打ち上げの方が軌道に乗りやすい。

 太陽の軌道(黄道)を24等分し、24×15度=一年360日となり閏月や閏年で帳尻を合わす。二十四節気は中国考案の故日本ではズレている。

 千歳地方4月4日の日の出05時11分と日の入り18時03分。19日の日の出04時46分と日の入り18時20分。15日間の日の出平均時間は1.7分間ずつ進み、日の入りは1.1分ずつ遅くなり夏至へと昼間が長くなる。6月21日夏至の日の出から日の入り時間は15時間21分。12月21日冬至は9時間となりその差は6時間21分にもなる。

 地球の自転軸が23.5度ズレているのは他の天体が大衝突し傾き、現在の一日24時間の自転となり太陽周期公転により地球に四季が出来た。

 15度の締めっ括りは会釈(和会・会通とも言う)軽く頭を15度下げてのお辞儀対応の動作。

 会釈はおもいやりや愛嬌とも意味され、15度はおもいやりとか愛嬌の角度なんだ。【田所】

 写真:Wikipedia  ・yahoo/図:三笠書房