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田沢湖に次ぐ水深363メートルは東京タワー(333m)がすっぽり入ってしまう深さ。1000m前後の支笏湖の上にあった部分の山は飛び散り、噴火した火砕流は札幌南部(石山等)まで届いている。
支笏湖はプランクトンが少なく透明度は30.1m水中は栄養分が少ない「貧栄養湖」。名物姫鱒チップは道東から移送され支笏湖唯一の水産物。
徳川幕府前期の1658年には『志古津』として弁天堂が建立され、志古津は『死骨』~縁起悪いと意味のあるアイヌ語名と全く関係のない『千歳』改名~鶴が生息していたことが命名の理由らしい。
湖を囲む4つの山々は東から樽前山(9000年前/オフイヌプリ/燃える山)、連なって風不死岳(28000年前/フップ・ウシ/トドマツのある所)、恵庭岳(16000年前/エ・エン・イワ/頭のとがった岩山)は朝里岳まで続く火山帯で、風不死岳~恵庭岳~樽前山の順、9000年前出現の樽前山には今だ草木がない。山頂にアンテナ塔がある紋別岳は非火山。
火山噴出物は鮭の産卵場に適する川となり、新千歳空港の地盤にもなり札幌軟石もその一部とか。
火山帯は樽前山~恵庭岳~漁岳(沢登り)空沼岳(中腹に沼)といずれも登ったお馴染みさん。中でも樽前山は1041m~七合目から登れ、頂上には溶岩ドーム(1909年)、連なって風不死岳の尾根を通って80種類もの緑色苔回廊~苔の洞門(支寒内)に繋がり恵庭岳が見える美笛キャンプ場へ行けた。
若い頃、少年活動指導者の時何度も登った樽前山の思い出。登山中に山頂から白いボールが跳ねながら落ちて来てラッキーキャッチ。山頂にいた苫小牧の看護師さんたちグループへ手渡した。
20名ほどの少年達と樽前から風不死を通り苔の洞門を目指すも、アッと言う間に雲に包まれ、5m先が見えなくなってしまった。山道滑落もあるので慎重に地図とコンパスを使い遭難を回避~恐怖体験。
息子が10歳を越えた年頃の夏、共に樽前から苔の洞門コースを通って徒歩で美笛キャンプ場へ~荷物は飲食料品と寝袋の超軽装~歩きキャンプなのでテントはレンタル。美笛の朝見る湖は美しい。
翌日は恵庭岳の裏方(恵庭岳の中腹は冬季五輪の後~荒廃の姿)を通って幌美内/ポロピナイキャンプ場へ約20㎞歩く。支笏湖周囲は約40㎞(東京山手線34.5㎞)~日照強く暑い~飲料水が不足~崖から清水が流れるもキタキツネが生息していたらと我慢。凄く頑張った息子との燃える山々を歩いての思い出深い夏の支笏湖…。【田所】
画像提供:千歳市