TVで日本語学校の場面があり正しい日本語はもとより略語で使われている「あざーす/ありがとうございます」や「あけおめ/あけましておめでとうございます」、「貴女は綺麗ですね」と言われたら「イイエ~イイエ」と手を振り謙遜する動作まで学ぶらしい。外国人ならサンキューと受け流すのに「イイエ~イイエ」なのです。
最近は異常気象が通常気象化し豪雨を飛び越し線状降水帯が目に付く。某新聞のコラムに「今日は小雨が降るって予報で言ってたから傘を持って行くといいわよ。昼から本降りになるそうだって。土砂降りでずぶ濡れになると困るでしょ。と妻からそう言われ…」この会話はよく耳にし使いもし、「小雨~本降り~土砂降り~ずぶ濡れ」で情景が理解出来る。一時間の降水量が30mlは「バケツを引っ繰り返した…」の状況である。豪雨による山崩れで「鉄砲水」は古くから使われているが、最近多い線状降水帯は即激流となるので嫌いだ。
雨は通常「う・あめorあま」で発音しあうが、「霧雨/キリサメ」は雨=サメ。秋の長雨を「時雨/しぐれ」と使い英語名はドリズング・レイン。「時雨れる」で涙流す。
さだまさし氏の歌「雨やどり」では「♪9月のとある木曜日に雨が降りまして…思った処へあなたが雨やどり♪」雨は「あま」と使う。春からの「梅雨/ばいう」は「つゆ」。同季節5月頃降る「五月雨・さみだれ」アーリー・サマー・レイン。初夏の長雨を表す梅雨は英語名レイニー・シーズン。
雨の文字はなく、降るのではなくやって来る「夕立」がある。雨の表現や接し方には2千年もの米作文化の影響が関係しているのでしょう。
他の単語にもお正月に出会う「注連縄/しめなわ」は形から来ているのかな。サンフラワー「向日葵/ひまわり」はクレヨンしんてゃんの妹の名。読めるけど書けない漢字がいっぱいあり深すぎる。子供の最近の名前もキラキラして読めず記憶できず!
漢字だけではなく、物の数を助数詞で表すと、日本人は生物か無生物かで分けて呼ぶ。生物だと犬猫や魚のように小型だと「匹」だが、牛馬だと「頭」の単位とし鳥と兎は「羽」と呼ぶ。
無生物では椅子は「脚」。靴下はワンセットで「1足」手袋は「一双」、スキー板は「1台」便器は「据え」。船になると大型船は「隻」小型船は「艘」と覚えられない。ここで「小形・大形」と「大型・小型」の「形」はカタチ、「型」は規模で分けている。ちなみに米国や独国等に助数詞はなく、中国や韓国・タイ国にはあるそうな。【田所】
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